毎年何気なくやっている節分の豆まき。
「鬼は~外! 福は~内!」
楽しいですよね(^^)
でも、ちょっと考えてみると、
なぜ節分に豆まきをするの?
なんで、豆を食べるの?
なんて疑問に思ったりしませんか?
そんな疑問に答えていきたいと思います。
節分に豆まきをする理由とは
まず、節分に豆まきをするようになった由来ですが、
中国から伝わった、追儺(ついな)という儀式が由来で、鬼に扮した人を、矢などで追い払っていたのが、だんだんと変化して伝わり現在のような形となった。
季節の変わり目を表わすのに何か行事が必要で、そのために行われた行事。
このような理由から、節分に豆まきが行われるようになったようです。
ちなみに、なぜ鬼に向かって豆を投げるのかというと、鬼とは邪気(悪いもの)の象徴として表現されたもので、その邪気を追い払うために鬼という架空の存在に向かって投げるんですね。
そして、なぜ豆かというと、
豆を魔目に例え、悪魔の目に向かって投げる。
また、魔滅に例え、悪魔を滅する。
なんて例えから、豆を投げるようになったそうです。
あと、豆まきの豆に煎り豆を使うのにも理由があります。
もしも、生豆を使って豆まきをした時に、拾い忘れた豆から芽が出てしまうと良くないことが起こる。
と言われているからです。
とは言え、生豆を豆まきに使うのは衛生的にも「?」って思うでしょうし、そこら辺はうまく言伝えと豆まきを行う側の利害関係が一致したとも言えますね。(^^)
ちなみに、節分というのは一年に4回あり、立春・立夏・立秋・立冬の前日が全て節分で、その中でも旧正月と重なる春の節分行事が重要視されました。
節分の豆まきは昔話でも、多く登場しています。
その中の1つが個人的に気に入ったので、ちょっと紹介します。
むかし、むかしある旅人が、節分の日に峠を通った時に鬼が現れました。
鬼は旅人を食べようとしました。
すると旅人は「私を食べてもよいですが、お願いがあります。大きな山に化けて下さい」と言いました。
鬼は巨大な山に変身しました。 そして旅人を飲み込もうとしました。
すると旅人は「最後のお願いです。小さな豆に化けて下さい」と言いました。
鬼は豆に化けました。
すると旅人は、その豆をゴクリと飲み込んでしまいました。
しかし鬼は旅人のお腹の中で暴れ出しました。
旅人は腹痛に苦しんで歩いていくと神社ありました。
そこで神主さんが豆を投げつけると、鬼は旅人の腹の中で消えてしまったそうです。
それから節分には豆をまくのだそうです。
なんか昔話らしくていい話ですよね(^^)
子供に話してあげるにもちょうどいいと思います。
節分になぜ豆を食べるの?
さて、「鬼は~外!福は~内!」
と豆をまくでけでなく、なぜ豆を食べるのでしょうか?
それは、節分の行事が旧暦の正月付近に行われていたことに由来します。
それでは、まずお年玉についてお話しますね。
「えっ!なんで豆を食べることについて知りたいのに、お年玉なの!?」
と思うでしょうが、まぁちょっとお付き合いを^^
元々お年玉とは正月に「年玉」といってお餅などを食べ、穀物の生命力を体の中に取り入れることで、1年を無事に過ごすことができると考えられていました。
そして、その餅(年玉)を家長が家族に分け与えたことが、お年玉のルーツと言われています。
ちょっと話はそれましたが、本題に戻ります。
ちょうど旧暦の正月付近に行われていた節分の行事でも、
「穀物の生命力を体の中に取り入れることで、1年を無事に過ごすことができる」
ここの部分が取り入れられ、いつからか
「節分に歳の数だけ豆を食べるとその年は病気にならない」
と言われるようになり、節分に豆を食べるようになったそうです。
まとめ
節分の豆まきとは、
邪気(悪いもの)を追い払うために行われていた行事が、節分(季節の変わり目)の行事に取り入れられた。
それが、旧暦の正月付近に行われていたため、縁起を担いで豆も食べるようになった。
ということなんですね。
ちょっとそんなことも思い出しつつ、節分の豆まきをしてみるのも良いのではないでしょうか。