親が離婚してからずっと合っていなかった父親が亡くなったとの知らせが来た。
長年会うこともなく、通夜や告別式にも出席しなかったのに喪に服したり喪中はがきを出す必要があるのか。
悩むところです。
このような場合に、どんな対応すれば良いのか。
考え方を紹介していきたいと思います。
離婚した父親が死亡しても喪中になるのか
喪中(喪に服す)とはそもそも何なのか。
簡単に言えば、親族が亡くなったのが悲しいので祝い事や楽しく遊んだりすることができない状態のことです。
ですので、長年会っていなかった父親でも悲しい気持ちになって、祝い事や楽しく遊びに行ったりする気分になれなければ喪中となります。
別に何とも思わないのであれば喪中とはなりませんので、結婚式などの祝い事をしても良いですし、色々な所に遊びに行ったりしても構わないのです。
とは言っても周りの人の反応とかもありますし、そう簡単にはいかないですよね。
次章では、その辺りの現実的な対応について紹介します。
離婚した父親が死亡しても喪中はがきは出すもの?
喪中はがきとは、親族が亡くなったのが悲しいので「明けましておめでとう」を言う気持ちにはなれないので、年賀状は出せませんの意味で出すものです。
疎遠であった父親が亡くなったことに悲しみを感じないのなら、本来喪中はがきを出す必要はありませんし、年賀状を出しても構わないのです。
しかし、そこで本当に年賀状を出してしまっては
「あの人はなんてひどい人なんだ」
と思う人もいます。
という訳で、現実的な対応としては、
・あなたの父親が亡くなったことを知っている人(葬儀に参列した方や、香典を下さった方)には喪中はがきを出します。
・あなたの父親のことを知っていて、何かのきっかけで父親のことが話題に上がりそうな人にも、父親の死を知らせる意味で喪中はがきを出します。
・あなたの父親の存在を知らない人には普通に年賀状を出します。
(喪中はがきを出すと「えっ、お父さんいたんだ!?」みたいな反応になる人)
親戚には喪中はがき、友人には年賀状といった感じで多少面倒くさいことにはなりますが、このようにするのが一番当たり障りないかと思います。
喪中は初詣に行かない方が良い?
あなたが疎遠であった父親に対し、喪に服す気持ちがないのであれば喪中ではありませんので、初詣に行っても差し支えありません。
しかし、あなたが父親の葬儀に参列し父親が亡くなってから50日以内であるなら忌中となり、神道でいうと身内の死の穢れが残っている状態なので神社に初詣の参拝に行くことはできません。
神社(神様)は死の穢れを嫌います。
一方、お寺(仏様)に関しては死を穢れとは思いませんので、忌中であっても初詣の参拝をすることはできます。
とは言いましても、あなたが初詣の参拝に行くことで
「まだお父さんの喪中なのに」
と思う親戚などもいるでしょうから、建前上喪中の初詣の参拝は控えたほうが賢明かもしれません。
もし、喪中に初詣の参拝に行くのならこっそりと行ったほうが良いでしょう。
まとめ
親が離婚し長年会っていなかった父親が亡くなって、特に悲しい感情が湧いてこないのなら喪中ではありません。
とは言いましても、親が亡くなったら喪に服すといった考えの親戚などもいるでしょうから、建前上喪中はがきを出し初詣の参拝は控えるのが賢明かと思います。