近頃は、贈ること贈られることの少なくなったお歳暮。
職場や業務内容などが変わったことにより、初めてお歳暮を贈られ戸惑っているなんて方もいると思います。
ここでは、そんなお歳暮についての基礎知識を説明していきたいと思います。
お歳暮のお返しは必要か
お歳暮のお返しは原則不要です。
これは、お歳暮というものが1年間お世話になった人に対し感謝の気持ちを込めて贈るものであるからです。
そのため、その気持ちに対してのお返しは不要となります。
しかし、その贈られたもの(お歳暮)に対するありがとうの返事は速やかにしなくてはなりません。
それが贈られた品物がちゃんと届いたという報告にもなります。
比較的近所に住んでいて、すぐに会える人や親しい間柄の人には会ってお礼を言ったり、電話でお礼を伝える形でOKです。
一定の距離感のある人(会社の取引先の方や会社の上司の方など)や遠方に住んでいてなかなか会えない人、年賀状のやりとりのみで普段は会ったりしない人などには、お礼状という形でお礼を伝えます。
ちなみにお礼状は、基本的にはハガキで送り、丁寧にしたいのであれば、手紙で送ります。
お歳暮のお返しは原則不要と言いましたが、お歳暮を贈ってくださった方というのは、あなたも逆にお世話になっている方だと思います。
なので、お歳暮のお返しは不要なのですが、あなたもその方に感謝の意を込めてお歳暮を贈る。
というのも、1つの考え方ではないでしょうか。
お歳暮のお返しで会社関係の場合は
会社の社長や上司、部下の方からお歳暮を戴くなんてこともあると思います。
自分より目上の方へのお歳暮のお返しは必要。
自分より目下の方へのお歳暮のお返しは不必要。
というのが、一般論のようです。
いずれの場合にも、お礼の言葉というのは必要となります。
先程も書いたように品物が到着したという報告も兼ねてです。
とにかく、お礼の言葉はできるだけ早く伝えましょう。
この場合も、
会社自体が小規模で社長や上司に毎日会うことができる場合は会った時にお礼の言葉を述べる。
会社自体が大きく、営業所もいくつもあり離れていて、戴いた方となかなか会うことがないという場合にはお礼状を送る。
といった感じが基本ではないでしょうか。
しかし、その会社の社風や慣習、周りの方との人間関係もありますので、まずは周りの同僚に聞いてみるのが良いと思います。
その上で、お返しの品物を贈る。お礼の言葉やお礼状にとどめるのを決めるのが良いのではないでしょうか。
お歳暮のお返しで金額の相場はいくらぐらい
お歳暮のお返しをする場合には、戴いたものの半額~同額のものをお返しするのが相場です。
とてもお世話になっている方にお歳暮を戴いたとしても、戴いたものより高価なものをお返しするのは避けたほうが良いです。
特に戴いたものよりも倍以上高価なものを贈ってしまうと倍返しといって、今後はもうお歳暮を贈らないでくださいという意思表示になってしまいますので、行わないようにしてください。
お歳暮は12月1日~20日くらいに贈られてくるのが一般的です。
そのため、そのお返しをする頃は、年末の忙しい時期に入ってしまい贈るタイミングを逃してしまうなんてことも多いと思います。
その場合、お返しする時期によって贈る際の名前も変わってきますので、注意が必要です。
12月1日~20日(遅くとも25日)・・・お歳暮
1月1日(元旦)~1月7日(松の内)※関西地方は15日・・・御年賀
1月8日~2月4日(立春)・・・御寒中見舞、御寒中御伺
その場合にも、お礼状やお礼の電話は先に行い、品物と一緒にお礼状を添えるということはしないでください。
また、お歳暮にはお返しをしないというのが原則なので、それがお返しだとしても、表書きにお返しをいう言葉は使いませんので、ご注意ください。
贈るものですが、特にこれを贈ったほうがよい、これを贈ったらダメというものは無いようです。
贈る相手の好みや家族構成を考え、喜びそうなものを贈りたいですね。
まとめ
慣れないお歳暮への対応で、色々と難しく考えてしまいがちですが、お歳暮を戴いたら、感謝の気持ちを素早く伝える。
といった簡単なものです。
あとは、周りの慣習や人間関係に配慮し、感謝の気持ちのやり取りを楽しんでくださいね。