家の庭や、マンションのベランダなどで気持ち良さそうに泳ぐ鯉のぼり。
今まで何気なくそんな光景を見てきましたが、いざ自分が飾る側になってみると・・・。
あれ?いつからあの鯉のぼりって上がっているんだろう?
けっこう早くから上がってるっけ?
なんて、いつ頃から鯉のぼりって上げるものなのか結構分からないものですよね。
今回はいつ頃から鯉のぼりを飾り、いつ頃しまうのが良いのかと、鯉のぼりを飾る意味についてを紹介していきたいと思います。
鯉のぼりはいつからつまで飾るもの?
鯉のぼりをいつから飾るのか・・・?
実は明確な時期は決まっていないんです。
えっ?と思うかもしれませんが、特にいつから飾りなさいという決まりは無いんです。
何となく見ていると、鯉のぼりを飾るのが早い家と遅い家があるような?
と思っていた理由がわかりましたね。
さて、どうしましょう?
端午の節句が5月5日ですから、ひと月前には飾り始めても良いでしょう。
ひとつの区切りとして、二十四節気(にじゅうしせっき、季節を24に区切ったもの)を目安にして、清明(せいめい、4月5日頃)から飾るなんていうのも良いのではないでしょうか。
また、お祝いのものであるので、大安の日に飾り始める人も多いようです。
そして、どうせなら晴れた日に飾りたいですよね。
というわけで、大安の晴れた日に飾ると、なんか縁起も良くていいですよね。
とは言っても、あまり飾るのが遅くなっても飾る期間が短くても淋しいので、遅くても節句の1週間くらい前には飾りましょう。
そして、鯉のぼりをいつ片付けるのか・・・?
これも、明確な時期は決まっていないんです。
という訳で、ここでも二十四節気を目安にして考えてみましょう。
端午の節句のひと月後に芒種(ぼうしゅ、6月6日頃)という区切りがありますが、何となくだらだら飾っている感じもしますし、天気も少しぐずつく時期です。
ということで、その一つ前の区切りである小満(しょうまん、5月21日頃)なんかがよろしいかと思います。
でも、濡れた鯉のぼりをしまうのは大変ですから、やはり晴れている日に片付けたいですよね。
ですから、5月20日前後の晴れた日がおすすめかと思います。
鯉のぼりを飾る意味とは
鯉のぼりの風習が始まったのは江戸時代からです。
江戸時代の武士の家で紙や布などに鯉の絵を書いて飾ったのが始まりで、それがやがてのぼりとして立てられたというのが由来です。
なぜ鯉なのかというと、鯉は産卵の時期になると急流をさかのぼり上流で産卵する。ということから、鯉が急流をさかのぼる様子をどんどん上る、出世するということに例えられたからです。
急流の滝を登った鯉が、天に登り龍になったという中国の故事にもあるように、鯉は立身出世の象徴となる魚です。
そして、端午の節句というのは元々は中国から来た厄払いの行事です。
中国では、旧暦の5月頃に病気で亡くなる方が多く厄払いを行ったということが発祥です。
5月5日に鯉のぼりを上げるというのは、子供の立身出世を願うという意味があります。
ちなみに、兜を飾るのには厄払い(災いから身を守る)の意味があります。
ちなみに、江戸時代には黒い鯉(真鯉、まごい)のみが上げられていました。
そして、明治時代になると赤い鯉(緋鯉、ひごい)も上げられるようになり、昭和になってから小さい青い鯉も上げられるようになりました。
今では、子供の人数分だけ水色の鯉や緑色の鯉、オレンジの鯉やピンクの鯉が上がっている家なんかもありますよね。
いつからか、子供の立身出世を願う意味から、鯉のぼりの歌にもあるように、家族の繁栄を願う意味に変わったということかもしれませんね^^
まとめ
鯉のぼりを飾る時期や、しまう時期に明確な基準はありません。
そして、鯉のぼりを飾る意味は子供の立身出世を願うということです。
今では家族の繁栄を願う意味になってきている。
といった感じです。
鯉たちにはどんどん泳いでもらい、繁栄を願ってもらいましょう^^
将来のことではありますが、鯉のぼりって何歳くらいまで飾るものなのかを紹介しています。
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